豆菜果美 Topへ


プロフィール

プロ野球選手→料理人→フィットネスインストラクター・・・・
とちょっと変わった経歴を持つ運動指導員。
現在「ルネサンススポーツクラブ」その他でアドバイザー契約を歴任。
現場指導を続けるかたわら、全国規模でフィットネスインストラクターを対象とした各種セミナーを講演するなど、エネルギッシュな活動を展開している。

2008年08月27日

エピソード52 ”下駄とズック”

00026480_080825122441.jpg

1)夕日ワード“カリアゲ”
 10代〜20代の方達の髪型は本当に興味深い。実に個性的。アニメから飛び出てきたのかなぁと思えるツンツン系から、自分で刈ったのだろうなぁと思えるマダラ系?まで、実にバラエティーに富んでいます。
 比べて、夕日の時代は子供の髪は親が刈ることが多く(と記憶しているのはオイら下町育ちだからかも。山の手ではちょっと違ったかもしれないなぁ・・・。)みんな殆ど一様にカリアゲ坊ちゃん、カリアゲお嬢ちゃんスタイルでした。もっとも素人の親が美容師さんや理髪師さんの様なカットができるわけはないですから・・・。
 中世ヨーロッパでは髪は健康に関与するとして医療に属し、医師が切っていました。したがって理髪店の看板は「赤白青のストライプ」なのだよ、ということは現在では多くの人が知るところとなったけれど、親が子の頭を刈る意義が「親の権威」を示しながらスキンシップを図れ、そして経済的であるだけではなく、親にとって適度な巧緻性(巧みに身体を使う能力を刺激すること)と労作性のトレーニング効果を得られることは余り着目されていない様です。月に一回程度だけれど、わが子への“ヘヤーカットエクササイズ”は手首〜肘〜肩〜背骨〜股関節など身体のあらゆる関節を協調させて使うエクササイズの効果が、動作に盛り沢山に含まれています。直立位で両手に道具を使用する、ホモサピエンスのみ許されたこの神技エクササイズを用いぬ手はありませんゾ!えっ?子供に拒絶されたって?むむむっ・・・。

2)夕日ワード“下駄”
 北野武監督の映画“座頭市”のラストシーンで“下駄ップ(タップダンスを下駄で行う)”が登場しますが、見た瞬間「う〜ん流石!」と思わずうなってしまいました。僕は昭和35年生まれなので、小学校に入学したのは40年代。もはやシューズ(ズック)が“あそび靴”の標準となっていたけれど、諸先輩方の世代は家に帰ってきたら皆、下駄で遊びに飛び出していった世代でした。今のシューズは自分に合ったものを選ぶけれど、下駄はサイズの細かさもなく、調節も鼻緒だけなので自分の足を下駄に合わせていくシステムとなる。
 足首から先の26個の骨と関節が、じゃじゃ馬の様に暴走する下駄をしっかり操作するとき、関節相互に最大の干渉性を要求されるため、結果、足首周りがとても丈夫になっていく。毎日毎日下駄ップよろしく、下駄履いて「鬼ごっこ」や「塀のぼり」などをするのだもの・・・。そりゃ強くならないわけがない。ちなみにピラティス指導を通じて本当に本当に多くの現代人の足首の不安定さを痛感しています。足首は身体のいわば“土台”なので、その土台が弱いとその上の身体全体のフレームに良い影響を与えることができないのは確かです。直言すれば「日本の下駄復活こそが“夕日時代”の知恵を活かすこと」なのだけれど、現実問題、下駄で会社には行けないでしょうから、せめてもウィークエンド・ベ(ゲ)ターライフを楽しむというのは如何でしょうか?

投稿者 Melody : 09:23

2008年08月08日

エピソード51 健康優良児

sea.jpg

1)夕日ワード“健康優良児”
 昔「健康優良児」という表彰制度がありました。1930年より「日本一の桃太郎を探す」をキャッチコピーに毎年「文化の日」に開催、戦後は食料事情の改善指標として行われ、身長・体重が平均以上で、学業・運動の優秀性、性格の明朗性を教育委員会、医師、教師などにより審議され選ばれていたわけです。
 僕のクラスにも「健康優良児」がいましたよ〜。夕日時代のシンボルキャラクターを用いるとすれば「力道山」でしょうか。それも小さいので「小力(長州小力ではありません)」。病弱でガリガリ、しかもチビチビだった僕とは対照的なガキ大将でした。これには後日談があります。今から十数年前に再会したとき、彼が「あの時代は健康優良児というよりは、成績のよい栄養優良児だったから選ばれたんじゃないかなぁ。今なぞ、ほれ見事な栄養過剰児になっちゃたよ〜」と言って、検診にひっかかった自分のことを豪快に笑いとばしていました。
 「健康優良児」の表彰制度は1996年に不要な優越感や劣等感を生むとの批判から廃止されましたが、現在のメタボ社会現象下では、むしろ“メタボ”というネガティブ評価名称だけでなく“メチャ・グゥ〜!”なんて言うポジティブな健康表彰制度、新しいタイプの健康優良評価(子供だけじゃなくてね・・・)があっていいのではないかなぁと思うのですが如何でしょ?(ああっ・・やっぱりボツね・・)

2)夕日ワード“プロレスごっこ”
 そんな「発育促進」が社会背景にあった夕日の時代では、力道山、ジャイアント馬場やアントニオ猪木などのヒーローの出現と共に、男子の間では“プロレスごっこ”という“遊び”が流行していました。休憩になると教室の片隅で「うりゃ〜」って始まり、延々と戦い続けるあのパワー・・・。そりゃぁ、そりゃぁすさまじいエネルギーでした。今の子がやると「骨を折る」かもしれないのでお勧めできないですが・・・。時折テレビで見るプロレスのタッグマッチでは、悪役達に翻弄されて思うように“タッチ“ができないヒーローのピンチのシーンなど、そのもどかしさに純粋な少年だった僕などは涙目になったことがあったっけ。今となれば「突っ込みどころ満載のプロレス」かもしれないけれど、当時は大(だい)の大人ですら「あれは汚ねぇよ、凶器を覆面に隠すのはいただけねぇ・・」なんて真顔で怒っていたものです。純粋だったのですね大人も子供も・・・。貧乏だったけれど、心も血も「純粋・さらさら度」高かったのです、ハイ!
 あのプロレスラー達の健康優良児体形は、脱脂粉乳の表面の薄膜を先割れスプーンですくう学校給食を食べる子供達にとって“強さ”の象徴でした。でも「発育促進」も行き過ぎたらいけません。今度は「食事は控えめ、一日一万歩」にスローガンは変わってしまいました。人とはややこしいものです。 「夕日の時代の願い」はもっと夢のあるものだったはず・・・。それを多くの方に届けるには、これがインストラクターとしての僕のテーマとなっています。

投稿者 Melody : 09:44