2007年03月08日
エピソード27 3月8日
1)視線と運動
ジュラ紀を終え、人類が現在の形状になる迄の間に、哺乳類の先祖達はしたたかに生き残る為に身体構造の模索をした時期があったといわれています。眼についても2つに収束する迄に、5つもある生物も生息していた・・・という事を某番組で知りました(ビックリ!)2つの眼が横一文字に並んだ理由は「眼がタテについたら鼻や口の収まりが悪いし、横書きの本が読みづらい・・・」なんて言う単純なモノではなく、大いなる進化の営みによる賜物だったそうです。
僕の仕事・・・「運動指導」は、2つの眼球による「視線の恩恵」なくしては成り立ちません。参加者に「体の動き」を見てもらう、あるいは確認してもらう場合には、当然直接的な視力、「外側の眼」を必要としますが、もっと細かな領域でも大切な役割を果たします。例えば視線が下がっていれば、頚椎(首の背骨)が前に曲がりやすくなり、それは背骨全体の曲がり、骨盤の後ろへの傾斜、ひいては足の外側への捩りをともなう開脚・・・という具合にどんどん連鎖して姿勢が悪くなっていくのです。この様に「外側の眼」による「視線」は、「体の動き」に密接に関連しているのです。
一方「内側の目」を活用するメディテーションを多く含む指導プログラムとしてヨガや気功、ピラテスなどがあります。健康運動は「目」と「眼」をフルに刺激する訳です。
2)目と眼を養う
漢方では肝臓の経絡「肝経」は目と密接な関係にあると言われています。動物性食品を過食すると右目(陽系)に、甘味食品を過食すれば左目(陰系)に反応がでると言われていますので、左右の眼が陰陽のバロメーターとなるのです。
「目と眼を養う」手軽な方法としては、蒸しタオルを目と首の後にあてがうなどして直接的に「眼の疲れ」をとる事も必要ですが、もっと重要なのが日常生活での「姿勢を正す」事です。背骨は身体の深部にありますが、その背骨周辺にある深層筋(最近は“インナーマッスル”などと呼ばれ、知られる様になりましたね!)の一部には「手足にある筋肉の6倍近い数の感覚器」を持つモノもあり、正確にその感覚器が機能すればその時折の姿勢状態を「内側の目」で高度に感じ取る事ができるようになるのです。ただし、その「内側の目」を正しく機能させる為には、常日頃から正しい姿勢を保ち、体に覚えさせておくことが重要です。「正しく座り、正しく立ち、正しく呼吸する習慣」が、結局「正しく見、正しく感じる力」につながる訳です。
投稿者 Melody : 09:13