2005年10月24日
エピソード6 10月24日

1)「からだの根」は、よく煮ましょう!
人生の中で「からだづくりの根の時期」は幼少期・・・第一次成長期だと言われています。その中でも生まれたばかりの一年間は「根づくり」の上でとても重要です。成人の背骨には4つの湾曲がありますが、その形状は「首(けいつい)が前に反り、その下の胸(胸つい)が後に、更にその下の腰(腰つい)は前に、そして最後に骨盤後面(仙骨から尾骨)は後に」という具合に2つのS字状のカーブとなっています。一見頼りなさげに見えるこの湾曲ですが、ところがどっこい。このS字湾曲構造こそが様々な重力衝撃を緩衝してくれるメインサスペンション(緩衝材)なのです。そしてその湾曲は、まず赤ちゃんの「這い這い」の時期に首の前湾が形成され、次に「つかまり立ち〜直立」の時期に腰の前湾が形成され、歩行するようになって首・腰の前湾を補助する2つの後湾を含む2つのS字がほぼ完成されると言われています。メインサスペンションの形成期が人生の初年度に行われる「ならわし(?)」なのです。
「這えば立て、立てば歩めの親心」といいますが、ついついわが子の成長に目を細めるばかり、「つかまり立ち」をしたわが子を見て「よ〜し、わが子を優秀に育てるにはスタートが肝心だから、早く歩きはじめる特訓をさせよう」等という考えは、「まだ良く芯まで煮えていない煮物に、味付けを急ぐような発想」なので、むしろからだの芯(背骨)がしっかり成長するためには、その子自身にとって十分な「這い這い」と「つかまり立ち」習得の時間をかけてあげるほうが良いようです。緻密な配慮に溢れる「身体の設計」にミスを起こさせないように、「人生の根の時期」には、成長行程を一歩一歩着実に進むわが子を「見守る」ことがまず必要なのでしょう。
2)成人のからだの「根っこ養生」
「親が自分の『這い這い期』に無理な歩行運動をさせたかどうかはわからないけれど、人生半ばにきて肩こりや腰痛がある。でも今更『根っこ』といわれても、『赤子』からやり直す訳にもいかないし・・・」という「今さら派」の方のために・・・「根っこを養生する方法」の一つとして「はだしdeカーフレイズ」というものがあります。これは、はだしで「かかと」を浮かす、単純なふくらはぎの運動です。詳細を述べると長くなり過ぎますので、このコーナーでは「ふくらはぎの重要性」のみを解説させていただきます。興味のある方はスポーツジムで専門家などに正しいやり方を教えてもらいましょう。
さて、「はだしdeカーフレイズ」のやり方は、次の通りです。「正しい姿勢で背筋をのばし、(ひざ等の他の関節部位を使わずに)足首のみを使って『かかと』を1秒浮かす。」・・・読むだけですと簡単に思える動作ですが、運動不足状態の方が実際にやってみると・・・「あれれっ。」 これが安定して行うのはなかなか難しいものなのです。
我々の体は、立っている時にはいつも重力と戦っています。重力に抵抗するための基礎とも言える部位が、この「足の裏〜足首〜ひざ」なのです。家屋にたとえるならば、ちょうど家の土台である「縁の下」の部分にあたります。もちろん我々は「ふくらはぎ」だけでなく、体全体でバランスを保って日常生活の動作を行っています。また、我々は、たとえ体の一部に「ひずみ」が発生しても、他の部位が連携して補償しあう優秀な身体反応メカニズムを持っていますが、ひとたび「ふくらはぎ」のアンバランスな筋力低下によって「足首まわりのひずみ」が長期にわたって発生してしまうと、それが「体全体のアンバランスさ」を発生させる原因になることもあるのです。ふたたび家屋にたとえるならば、「縁の下のひずみを何とかしようとして、階段や廊下、二階の床や屋根瓦に至るまで協力しあって調整する」ような現象が起きるわけです。外見は正常な状態であるにもかかわらず、その実、屋台骨は大分歪みが発生している・・・という状態です。ふくらはぎが「からだの根」と申し上げた理由がおわかりいただけましたでしょうか。
投稿者 Melody : 13:57
