2005年09月21日
エピソード4 9月21日

■人生「色々」
武者小路実篤さんの「人生論」の中で、「なぜ花にはあのような鮮やかな色があるのだろう?
蜂に受粉の媒介をさせるだけならば、あれだけの色彩の豊かさは必要でないであろうに・・・」
という一節がありますが(文章は要約いたしました)、確かに野に咲く花々の驚嘆すべき色彩の豊富さは、これまた「生命の大いなる試行」の結果であると思うものの、でも「なぜ?」と問いかけたくなる不思議さに満ちています。
近年、光ダイオードの研究が進み、スペクトル中のオレンジやブルー、その他の光の素となる光元素のそれぞれに「発芽を促進するもの」や「葉を成長させるもの」等の役割分担があることが解明され、そのメカニズムを応用した栽培法がすでに実践段階に入っている・・・という特番をテレビで見ました。
また太陽の光自体も時期によってその光元素の濃淡が異なり、いわゆる開花の時期は「開花を促す光の色」が強くなるのだ・・・とも説明されていました。
肉眼ではわからない、そんな細部までの仕組み・・・まったくもって驚異ですね。
色つながりでもうひとつ・・・
ドイツでは今「色治療:カラーパンクチュア」が導入されている施設がある・・・というのを治療院の友人から聞きました。
例えば肝機能が低下している方には青緑をしばらく見つめてもらう・・・といういたってシンプルな方法です。
この色彩選択の根拠は漢方の五行論(漢方では身体の現象を木・火・土・金・水という5つの氣に区分して考える)をベースにしているため、肝との関連色は青緑、心との関連色は赤、胃や脾には黄、肺や大腸には白、膀胱や腎には黒・・・というように色処方をするとのことでした。
見る、目に入る、その色を身につける・・・など、日常生活は色彩と切り離せないわけですから、色彩や光とも上手にお付き合いできるとよいですね。
■食彩感覚
目で食べる・・・
和食でよく表現されることですが、調和のとれた食材と器の彩りは食欲を刺激します。
僕の友人の一人は「最初はその料理はおいしいかどうかわからないけれど、一度食べておいしいことがわかると、以後その形状・色彩・香りの類似しているものを目の前にすると唾液がでてくるだけさ・・・」と、パブロフの犬で有名な条件反射による食欲誘発が原因だ・・・というのですが、僕はその素材そのものの、人を魅了する「色彩」や「形状」に食欲を刺激する何かが予め巧みに格納されているように思えてならないのですが、皆さんはどう思いますか?
話は変わりますが、僕の太極拳の師はいつも鮮やかな色の練習着を身につけています。
試合や演舞などの場合は、どなたも「表演服」という正式なウェアーを着るのですが、それはとても美しい色彩のものです。
しかし師は稽古着からして鮮やかなのです。
理由は「中国では加齢すればするほど色鮮やかなものを身につけるとよい」と言われているからだそうです。
しかしこれは中国だけでなく、万国共通かもしれませんね。
「お似合いになる鮮やかな彩りのウェアはそれを身につける方を若返らせる」という印象を持つのは僕だけではないでしょう。
健康でありたい・・・より若返りたい・・・
そんな時にその素材の色や形状も応用していく、というのは自然に我々が行っている行動ではありますが、そのためにはもっと「食材」「素材」そのもののメッセージを感じとる敏感さが必要かもしれませんね。
投稿者 Melody : 14:27
